山内容堂 Yodo Yamauchi 1827-1872
1827年土佐に生まれる。将軍・徳川慶喜に大政奉還を建白した維新の賢侯。山内容堂(十五代土佐藩主)は酒をこよなく愛し、時代喧噪の中にあってなお杯を片手に感性溢れる詩を読んだ。

「二州酒楼に飲す」
昨日は橋南に酔ひ
今日は橋北に酔ふ
酒在り飲む可し吾酔ふ可し
層楼 傑閣 橋側に在り
家郷万里 南洋に面す
眦を決すれば 空濶碧茫々
唯見る怒濤の巌腹に触るるを
壮観却って此の風光無し
顧みて酒を呼べば杯己に至る
快なる哉 痛飲放恣を極む
誰か言ふ君子は徳を修むと
世上解せず 酔人の意
還らんと欲すれば欄干の灯なほ明らかに
橋北橋南ことごとく絃声


洒脱で自らを「酔侯」と号した土佐偉人・容堂の豪快かつ繊細な感性が「酔って候・土佐鶴」に息づく。
 
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