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最近はお酒屋さんやイベント会場などで試飲するチャンスも増えましたし、日本酒が大好きな貴方ですから、きっと仲間と飲む機会も多いはず。そんな時、日本一の私にきき酒を習ったんですから、堂々と自信をもって意見をおっしゃってください。でも、・・・アレ、みんなの意見と全然違う雰囲気。『え、そんなはずは?!』と思ってしまうことがあるかもしれません。実は、きき酒には「人間であるがゆえに起こってしまういろんな落とし穴」があるんです。最後にそのことをお教えします。知っていれば、余裕が違うはずですよ。 |
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| 順番の落とし穴 |
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| たとえばAとBのお酒があり「どちらが甘いですか」という質問。この時A、Bと順にきき酒をすると「先にきいたAより、後からきくBのお酒をなんとなく甘く感じる」ということがよくあります。一般に「あまり差がないものを比較する場合、その本質とは無関係に後者を過大評価する傾向」があり、これが順番の落とし穴です。実は、私たちプロは日頃から意識的にきく順番を変えるなどして、この落とし穴に落ちないように努力しているんです。 |
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| 符号の落とし穴 |
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| 仲間どうしで吟醸酒を持ち寄った「きき酒&お酒を味わう会」でのできごと。1〜5まで番号をふった猪口にお酒を注いで「どの酒が一番か!」を決めることになりました。長嶋ファンのAさんは慎重にきき酒をしましたが、悩んだ末「よくわからないなあ」といって大好きな番号の3番を選びました。これが符号の落とし穴です。試料につけられた符号に対する好みを無意識のうちに品質の評価にすり替えてしまうことがあります。自分の好みをよ〜く理解して落とし穴からうまく逃れましょう。 |
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| 色の落とし穴 |
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| 私たちは日常の生活でいろんな物について、知らず知らずのうちに「自然な関係」を学んでいます。特に「色」と「香味」については関係付けが強く働き、「色が濃いと、香りや味が濃い」ということを無意識のうちに学んでいるのです。仮に、同じ味付けの無色透明のジュースに赤と黄色で着色して、それぞれどんな香りがするかを尋ねると、何人かは必ず「赤はいちごで、黄色はレモンの香り」という答えを返してくるから不思議です。これが色の落とし穴。この落とし穴を避けるにはきき酒の際に目を閉じて意識の中から色を消してしまいましょう。ちなみに、私たちプロは、色の影響を厳密に無視すべきときには琥珀色のグラス(アンバーグラス)を使い酒の色を判別できないようにしてきき酒を行います。 |
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| つぶやきの落とし穴 |
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| 何人かできき酒をしていると、他人の「つぶやき」が耳に入ってくる場合があります。自分が精一杯集中して微妙な判断を下そうとしている時、「このお酒は甘いなあ」というつぶやきがフッと聞こえると、さあ大変。意識の内側で「このお酒は甘いんだ」という印象を繰り返し受けることになります。これがつぶやきの落とし穴。自信がないときには、ことさら影響されます。私のきき酒選手権の経験からいっても他人のつぶやきに影響されたときほど成績は奮いませんでした。でも落ち着いて下さい。きき酒はあくまで信念。貴方自身の舌と鼻を信じましょう。 |
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